2018年4月27日、日本の大手スニーカーショップ atmos が、バンコクに支店をオープンしました。場所はセントラルワールドの 2F です。オープニングイベントには Twopee や DaBoyWay など、多くのミュージシャンや著名人が駆けつけたようです。日本でスニーカーショップの開店イベントなんて聞いたことがありませんし、そのイベントに VERBAL や KREVA クラスのミュージシャンが出演したイメージです。タイのスニーカーシーンが過熱しています。
タイには以前から NIKE のショップやリテーラーはありましたが、流通しているのは、一部インラインモデルだけでした。タイのスニーカーヘッズたちは、海外から個人輸入するしか、レアなスニーカーを入手する方法がなかったわけです。NIKE の上位アカウントであるアトモスの上陸により、限定モデルなど、これまでタイで買えなかった商品が買えるようになりました。タイ人が待ち望んだアトモス。
世界的なスニーカーブーム
昨年頃からとくに、日本を含む世界中でスニーカー人気が異常なほど盛り上がっていて、オフホワイトと NIKE のコラボレーションモデルの発売日には、店頭抽選のために、販売店の前に数百人の行列ができます。
こういった限定モデルを発売できるのは、日本ではアトモスやミタスニーカーズなど、ごく一部の上位アカウントのみ。販売店が少ないから列も長くなります。店側も対応に苦慮していて、抽選に参加するための事前ウェブ抽選が行われたり、抽選に参加するためのドレスコードが設けらています。そして、そのドレスコードの対象となるスニーカーもレアなモデルばかりで、「服を買いに行くための服がない」ならぬ「スニーカーを買いに行くためのスニーカーがない」状態が発生し、そのドレスコード対象のスニーカーが高値で取り引きされる始末。
1万円台のスニーカーが10万円くらいに高騰することもあって、転売目的や投資目的で狙う人が多く、当選確率をあげるために、並びのバイトを雇ってる人もいますね。はっきり言って、異常な世界です。
アトモスバンコクの抽選
参加したのは NIKE AIR MAX 1 PARRA の抽選。とくにそれほど欲しかったわけではないですが、その後に控える、オフホワイトコラボのプレストの前哨戦として、様子を見るにはちょうどいいレアさだと思って参加してみた次第です。バンコク滞在中に抽選があることは事前にわかっていたので、ドレスコード対象になりそうな AIR MAX 95 “WE LOVE NIKE” シリーズのクリアジェイドをスーツケースに詰め込み、タイに向かいました。ちなみに、これも抽選に参加してゲットした一足です(笑)
集合
抽選参加希望者の集合時刻は、午前8:00〜9:00。集合場所は ZEN の南側のスクンビット通り沿いの広場。午前8:30頃、チットロム駅から歩いて向かっていると、眼前にこの行列が飛び込んで来ました。
受付そして抽選
受付番号は541番。日本では500人を超える行列はなかなか見ませんし、日本ではほとんど見かけない40〜50代くらいのおばさんが大勢並んでいて驚きました。そして、そのほとんどが、雇われた並び屋でした。取りまとめ役の女性が定期的に彼女たちのもとを訪れ、指示を出したり、ドレスコードのシューズを融通していました。こういうグループが何組もいましたね。右下の写真を見ると、女性が多いことがわかると思います。
アトモスのスタッフが足元をチェックしてまわり、大きなスニーカーを履いてる人(借りたものを履いてる並び屋)はどんどん列から弾かれていきました。自分の前のおばさんも、つまさきをチェックされて弾かれました。右下の写真で、バスの手前にいる女性たちは、ドレスコードのレンタル屋です。見づらいですが、柱の麓の青い袋の中に、ドレスコード対象スニーカーが大量に入っています。
結果
結局、700人程度が抽選に参加して、自分の番がまわってきたのは11時頃でした。結果は白紙(ハズレ)。当選者の列に50〜60人くらい並んでいたので、当選確率は10%くらいでしょうか。なかなか厳しい戦いでした。PARRA でこの数なので、Off-White コラボのときは1000人は下らないでしょうね。「ひょっとしたらタイの方が買いやすいかもしれない」と思ったこともあったので、日本の方がまだ確率が高いとわかったことが大きな収穫でした。
タイのスニーカーシーンが過熱しています。
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