タイ バンコクのアメカジショップ PRONTO で桃太郎ジーンズの小銭入れを購入しました。この小銭入れは、今年リリースされた PRONTO 別注「HANAMI」コレクションのひとつで、ピンクのペイントが施されています。
http://prontodenim.com/blog/new-arrival-momotaro-20/
このくらいのサイズ感です。料金は390バーツ(1,300円)。
通常ラインの取り扱いもありました。通常ラインのペイントは白。これは日本でも買えます。
せっかくなので、タイでしか買えないピンクにしました。詳細は後述しますが、ピンクは桜の色であるだけでなく、タイ人にとって特別な色でもあります。PRONTO のウェブサイトに「HANAMI」コレクションのコンセプトがこう書かれています。
http://prontodenim.com/blog/new-arrival-momotaro-20/
桜の花が咲くのは一年のうちでわずか一週間だけで、美しさは永遠には続かない。
その一週間のあいだに家族が集まり、桜の木の下に座って、一緒に花見をする。
その暖かい雰囲気の記憶は、花の美しさとは違って、永遠に続く。
「Black & Blue」コレクション
PRONTO はたびたび桃太郎ジーンズとコラボしていて、昨年は「Black & Blue」コレクションが販売されました。その「Black & Blue」コレクションのジーンズ PR2-0306-CSP / PR2-GL005-MZ / PR-GL005-MZ がかろうじて店頭に残っていました。
http://prontodenim.com/blog/new-arrival-momotaro-15/
黒地にブルーのレザーパッチが目を引く一本で、バックポケットにはブルーのペイントが施されています。桃太郎ジーンズは、バックポケットへのオーダーペイントサービスがありますが、店舗によって色が決まっていて、ブルーのペイントができるのは児島味野本店(岡山県 倉敷市)のみです。そういった意味でも、タイ人にとって「Black & Blue」は特別感があります。
PRONTO はそれに倣って、サイアムの路面店では赤、パラゴン店では金といった感じで、店舗によって異なるペイントの桃太郎ジーンズを売り分ける試みを以前おこなっていました。PRONTO は各ブランドへのリスペクトがあって、思慮深い、素敵なお店です。
タイ人にとっての色
ピンクや青といった色は、実は、タイ人にとってとても馴染みが深い色です。タイでは曜日によって色や仏像が決まっていて、お寺で自分の生まれた曜日の仏像を拝んだり、験担ぎに自分が生まれた曜日の色の洋服を着る習慣があります。ローカルなスーパーへ行くと、7色のシャツが売られています。
月曜日:黄
火曜日:ピンク
水曜日:緑
木曜日:オレンジ
金曜日:青
土曜日:紫
日曜日:赤
2006年にプミポン前国王が即位60周年を迎えられた際には、月曜日生まれの国王への敬愛の意味を込めて、黄色の洋服を着る人で街が溢れました。その翌年、プミポン国王が入院先の病院から退院された際にピンクのジャケットをお召しだったので、国王の健康と長寿を願い、ピンクのシャツが流行りました。
プミポン国王の黄色に対し、シリキット王妃は青。シリキット王妃が国の行事に出席される際、王妃はもちろん、従者の方たちも青色の洋服を身につけていたり、会場に青い花が飾られていることが多いです。また、王妃の誕生日(8月12日)が近づくと、街は青い花で溢れます。
ワチラロンコン現国王は、前国王と同じ月曜日生まれなので黄色。国王が誕生日を迎える今年の7月には、黄色の洋服を着ている人が多かったです。
自分のため、そして、誰かのために色を身につける、こういうタイ人の考え方は素敵だと思いませんか?
余談ながら、タイガーウッズの母親はタイ人です。彼がピンクのシャツを好むのもまた、母親の影響なのかもしれません。
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