今夏、FUJIFILM X-Pro2 グラファイト エディションを購入しました。購入に至った経緯や、ドレスアップについて書いてみたいと思います。
まず、話は5年前に遡ります。毎年3月にパシフィコ横浜で開催されるカメラの見本市「CP+ 2012」へ出掛けたときのことです。FUJIFILMブースにはX100や発売間近のX-Pro1が展示してあり、その体験コーナーは会場でその日一番の賑わいで、60分待ちの長い行列ができていました。OLYMPUS OM-D E-M5の体験コーナーも人気でしたね。
当時はオリンピックイヤーで、CanonやNikonのフラッグシップ機に人気が集中するのかと思いきや、その両社を凌ぐFUJIFILMやOLYMPUSの人気に驚き、その待ち時間の長さに「カメラ好きにとってディズニーランドみたいな場所だね」という会話をしたことを覚えています。X-Pro1やE-M5のレトロな外観に惹かれるも、当時はXマウントのレンズは数本しかなく、E-M5はレリーズボタンの質感が好みではなく、どちらも購入には至りませんでした。
その翌年の2013年にSONYのRX1を購入するのですが、フルサイズコンデジという、高画質と携帯性を両立させたRX1の満足度は極めて高く、他のカメラへの興味がまったく無くなり、気づけば4年もの間、CP+はもとよりカメラ屋からも足が遠のいてしまいました。
X-Pro2との出会いとファーストインプレッション
今夏、友人から「ミラーレスを買いたいからお店についてきて」とリクエストがあり、家電量販店へ出掛けた際、X-Pro2が目に留まりました。5年前に見たX-Pro1の後継機だと一目でわかり、なつかしさを感じると共に、Xマウントの豊富なレンズラインナップに驚きましたね。同じ焦点距離でも、防塵防滴でコンパクトなF2シリーズ、サイズは大きくなるものの一段明るいF1.4シリーズと、まだカメラを持っていないのにどちらにしようとずいぶん悩んでしまいました。結局、その日は友人そっちのけでX-Pro2ばかりさわっていました。
X-Pro2は特にファインダーがすばらしく、OVF(光学ファインダー)でレンジファインダーのようにも使えるし、EVF(電子ファインダー)に切り替えれば視野率100%の一眼レフのようにも使えます。OVF利用時に、ピント位置に応じてファインダー内でフレームが移動するので、レンジファインダーが苦手とする近接撮影の際のフレーミングのズレも、X-Pro2ではそれほど気になりません。また、これは実際に使ってみないとわかりにくいことですが、OVF利用時に右下にワイプのようなEVFの小窓を出して、露出やピントチェックができるギミックには感動すら覚えました。
正直、当初、X-Pro2は価格が高い印象を受けましたが、さわってその機能を理解するとすぐに納得しましたね。他と比べて買うカメラではなく、その機能やデザインに惹かれた人が買うオンリーワンなカメラの印象です。2万円のキャッシュバックキャンペーン(2017年9月5日まで)に惹かれたのも事実ですが、その翌日、キャンペーン対象外のグラファイトを買ってしまいました。グラファイトの実機を見に行ったらノックアウトでした。
ドレスアップ
購入したのは以下の3点。ストラップを2点購入しましたが、常用するのはハンドストラップで、旅行の際に首から下げるストラップに変更します。
GARIZ レザーケース(ブラック)
以下の条件を満たすものを探した結果、すんなり決まりました。
- レザーの色はブラック、ステッチの色もブラック
- レザーの質感が良い
- フィット感が良い
- レザーケースを付けたままSDカードやバッテリーの交換ができる
- レザーケースを付けたまま三脚が使える
蔵Cura 和牛革ハンドストラップ(ネイビー)
カメラの大部分が黒なので、ストラップで少し遊びが欲しいところです。グラファイトと喧嘩しない色ということで、濃いめのグレー、ネイビー、ブラウン、ボルドーなどで探し、蔵Curaのハンドストラップに落ち着きました。濃いめの落ち着いたトーンで気に入っています。
Extended ヨセミテ カメラ ストラップ(シルキーブラック)
Extended ヨセミテ カメラ ストラップは、9mm幅のクライミングロープでできた硬めのものが主流ですが、今回購入したのは、8mm幅の組紐のような素材のものです。伸縮性があって柔らかいため、長時間使用しても疲れにくく、カバンに収納した際にかさばりません。着物の帯締めのような質感です。
追加レンズなど今後の予定
現在、気になっているレンズは以下の3本。
- XF16mm F1.4 R WR
- XF35mm F2 R WR
- XF56mm F1.2 R APD
とくに、XF16mm F1.4 R WRは、X-Pro2の購入を後押ししたと言ってもいい存在です。広角でボケるというだけですばらしいのに、このレンズは写りも良さそうです。以前、キヤノンの一眼レフを使っていた頃に、EF24mm F1.4L IIというレンズを使っていて、XF16mm F1.4 R WRには同じような役割を期待しています。ただ、広角の利用頻度を考えると、また値段的にも、広角はRX100のような写りのいいコンパクトカメラに任せてもいいのかなとも悩んでいます。
富士フイルムは、東京・大阪・福岡のサービスステーションでボディーやレンズのレンタルサービスを行っているので、まずは借りて試してみたいです。当日の返却だと無料、1泊2日で2,000円と料金もリーズナブル。本当にユーザー思いの会社です。
サービスステーション一覧
http://fujifilm.jp/support/digitalcamera/repairservice/servicestation/region001.html
X-Pro2のファインダーのすばらしさは、店頭でじっくりさわって初めてわかったことなので、ボディーの購入を迷っている方にとっても、このレンタルサービスの利用価値は大きいです。店頭で自分のペースでじっくりさわるのはなかなか難しいですからね。
社外品
社外品では以下の2本が気になっています。富士フイルム自身のXマウントレンズの開発・製品化のスピードにも驚きましたが、サードパーティ製のおもしろそうなレンズも色々出てて良いですね。
- 中一光学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 II
- HandeVision IBERIT 50mm F2.4
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